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Aero Helmet Technology

エアロダイナミクスと内部の空気循環のどちらを優先するか?

この二つの相反する要素をどうバランスするかは、いつもエアロヘルメット開発の悩みのたねです。
例えば、内部の空気循環を高めることは、乱流が大きくなりエアロダイナミクスに悪影響が生じるというデメリットと、体温の上昇を抑えてパフォーマンスを向上させるメリットの両方を伴います。
エアロダイナミクスと内部の空気循環の最適なバランスを見つけ出しヘルメットの開発に活かすため、ルディプロジェクトは風洞実験を実施しました。

以下、スポーツ医学者のRoberto Corsetti博士のコメントです。

トライアスリートやサイクリストの重要なレースは、蒸し暑い季節に行われることが多いです。このコンディションはライダーのパフォーマンスを少なからず低下させます。気温が30-32℃を超えて湿度も高い状態でレースやトレーニングを行うと、体温の上昇が原因で、心臓の血管、神経、代謝システムに大きな負荷がかかります。

また、気象条件は別にして、活発に運動すればするほど体温は上昇します。そして、アスリートの身体は、それに対応して様々な行動や生理学的な反応で体温の上昇を抑えようとします。
通常の体温は36.5〜37.5℃ですが、気温も湿度も高い状態で運動すると40℃にもなります。
41℃を超えると細胞の活動が低下します。体温が上昇すると、まず脳の視床下部にあるサーモスタットが反応し、発汗してその蒸発で熱を下げるなどの防御反応が起こります。

心臓は体中の筋肉、内臓、組織に血液を送り込み酸素を供給する役割を果たしています。気温や湿度が上昇すると、発汗を活発にするために皮膚に通常よりも多く血液を送り込まなくてはならず、その分筋肉に届く血液は減少します。
また、心拍数は上昇しますが、拍動ごとに血液を送り込む量は減るので、効率は悪くなります。

運動中に極端に体温が上昇すると、発熱を抑えようとして神経全体が反応します。健康へのリスクを抑えるため、できるかぎり発熱しないよう筋肉の働きを抑えるのです。その結果パフォーマンスが低下します。

無数の科学的な研究により、エンデュランススポーツにおいては、深部体温が大きく上昇すると脳が反応するまで時間がかかり、その反応の正確さも低下し、結果として身体能力が低下することが明らかになりました。
そして同時に、深部体温の上昇によるネガティブな効果を軽減するのに、頭部を冷やすことが有効であることも広く知られています。

また、更に研究が進み、頭皮を快適な温度に保つことができれば、たとえ深部体温が高いままであっても、頭部だけでなく体全体が心地良くなることが分かってきました。気温が高く湿度が高い状況で運動を続ける時には、疲労感の蓄積とその結果としてのパフォーマンスの低下を防止するためには、深部体温と同様に皮膚の温度も重要になるのです。

内部の空気循環に優れたヘルメットは、熱を体外に逃がすことにより、深部体温を一定に保つ体温調節機能をサポートしアスリートのパフォーマンスを高めてくれます。

タイムトライアルポジション 風速45km/h

*ライダー体重75.0kg、バイク重量8.5kg、CdA0.250
CdAとは、Cd:空気抵抗係数 × A:前面投影面積で算出される空気抵抗値です。
*コースは、70.3アイアンマンを想定した500mのクライミングを含む90km、
フルアイアンマンを想定した1,000mのクライミングを含む180km、の2つです。
*パワーアウトプットはアベレージ200W
ロングディスタンスのアイアンマンレースに参加するアマチュアアスリートの典型的なパワーです。
*使用するヘルメットはMサイズ

風洞実験によるテスト
エアロヘルメットのパフォーマンスについて科学的なデータを収集するため、エアロダイナミクスに関するナンバーワン企業であるSWISS SIDE社の監修によりプライベートな風洞実験を行いました。

ロードポジション 風速45km/h

*ライダー体重75.0kg、バイク重量8.0kg、CdA0.320
CdAとは、Cd:空気抵抗係数 × A:前面投影面積で算出される空気抵抗値です。
*1,500mのクライミングを含む100kmのアップダウンのあるコース
*パワーアウトプットはアベレージ250W
強いアマチュアサイクリストの典型的なパワーです。
*使用するヘルメットはMサイズ

SWISS SIDE社はフォーミュラワンの世界で50年以上の経験があり、他を圧倒するエアロダイナミクスとエンジニアリングの知識を活かして自転車産業も大きく変革してきました。ルディプロジェクトのヘルメットは彼らが監修する風洞実験でその性能をテストされています。

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